現場監督に必要なスキル ~CAD~

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最近では、手書きの図面から、すっかりCADに変わってしまいましたね。昔は、手書きの原稿を製図工に渡してインクを入れてもらい図面にしてもらいました。しかし、最近では図面にインクを入れてくれる製図工のお姉さんもいなくなってしまい、測量から作図まで全部一人で作図しなくてはいけません。仕事の省力化では、会社にとってとても良いのでしょう。しかし、個人にかかる負担は昔に比べて格段に進んでいるのは否めません。


手書きの図面からCADへ



平成10年頃は、まだ図面は手書きで作成していましたが10年後の平成20年頃にはすっかりCADに変わってしまいました。土木現場の竣工書類で必要な図面は竣工図です。昔は、色鉛筆の赤でなぞって着色したりテンプレートで数値を記入したりして作図していました。まぁ、同じようなことをCADで行っているだけなのですが、それまでやったことがないCADをやるにはそれなりに勉強しなくてはいけないことはあたりまえです。

私もCADは、独学で勉強しました。まぁ、CADスクールに通うとかそんなことはしていません。ネットでCADの使い方を検索したり、書店でCADの使い方の本を購入した程度です。しかし、仕事で使いこなすようになれるまでは数年かかりました。まぁ、毎日きちんと30分とか1時間と時間をかけてきちんと勉強すればもっと早く使えるようになるでしょう。


建設業界で、使われているCAD



建設業界で、使われているCADは主にAUTO CADとJW CADでしょう。建築関係は、JW CADが主に使われています。土木関係は、6:4くらいでAUTO CADのほうが主に使われています。

AUTO CADは、ソフト自体の価格もとても高いので個人での導入にはかなり無理があります。AUTO CAD LTと呼ばれるライト版で約10万円の価格です。学生や学校関係者なら格安で購入可能なので学生さんは、購入を検討しても良いかもしれません。発注先の役所で多く使われているので、それに追従するしかないので会社で購入しているところも多いでしょう。私も会社のPCには、AUTO CADが入っています。動作が重たいのと使い方が独特なので、あまり使っていません。

まぁ、AUTO CADの悪いところは、独特な使い方と動作が重たいところでしょう。私が、主に使っているCADはJW CADです。JW CADは、建築で主に使われているCADです。

JW CADの良いところは、完全無料のフリーソフトなのでお金がかかりません。定期的にバージョンアップされているので、年数が経って使えなくなることもありません。

JW CADの欠点は、AUTO CADのDWGファイルが読めないことでしょう。そのためAUTO CADからJW CADで読み込めるDXFに変換してデータをもらうのですが、JW CADで、そのデータを読み込んでみると文字化けしていることが多々あるのが残念なところでしょう。フリーソフトでDWGファイルが読み込めるソフトも有りますが、それをDWGファイルで保存できるソフトは、残念ながら今のところありません。ルートプロCADのフリー版なら、AUTO CADのDWGファイルも開けるのですが残念ながらDWGのままでは保存できません。しかし、製品版のルートプロCADは1ライセンス1万9800円。格安の価格なので現場経費やお父さんのこずかいで何とかなる金額です。ルートプロCADの製品版なら、DWGもJW CADのJWC端子でも保存可能なのでお勧めです。


AUTOCADとJWCADの違い             



AUTO CADとJW CADの大きな違いは、AUTO CADは有償なので動作保障がありサポートを受けることができるところでしょう。JW CADは、無償のフリーソフトなので動作保障もなくサポートもありません。しかし、JW CADは定期的にバージョンアップし、ネットの情報交換室も充実しているのでエラーや操作に関する疑問も解決できます。

さらに違うところは、AUTO CADは実寸で作図をして印刷する時に縮尺を決めるので、用紙や縮尺の変更が容易に出来ることでしょう。JA CADは、先に用紙サイズと縮尺を決めて作図するので用紙サイズや縮尺を印刷段階で変更すると用紙からはみ出してしまったり、用紙の空白部分が多くなってしまうことでしょう。


CADの解説本と練習本               



CADを使っているうちに欲しくなるのが解説本や練習本です。そんな参考書がもっとも多く出ているのが、AUTO CADでしょう。AUTO CADの解説本にはAUTO CADの1か月の体験版CDが、入っています。まぁ、1か月AUTO CADを使ってもらって良さを分かってもらおうと思う趣旨なのでしょう。

前にかいたように、価格が高いAUTO CADを購入するにはよほどの決心がないと購入出来ないでしょうね。その次に多いのがJW CADです。そのあとは、実はあまりありません。需要が少ないCADでは、解説本が売れないので書店からの販売もないのでしょう。


発注先の納品



私は発注先の役所で、納品物のCADデータはAUTO CADに限定されていない限りは、JW CADで図面を製作して納品しています。どうしても、AUTO CADのDWGでないといけないなら会社の作図担当者に頼んでJW CADのJWCからAUTO CADのDWGに変換して納品します。

以上、現場で良く使われる2D CADのことを話しましたが、3D CADはあまり使わないので残念ながら良くわかりません。CADのことで良く分かっていない方で参考にしてもらえたなら嬉しい限りです。

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【記事のライター:RC.オガさん】
元は測量士で、今は土木の現場監督。
北海道南西沖地震をきっかけに施工の現場管理へ転向。
現在は、市民生活に欠かせないインフラの下水道工事を主に行っています。

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