現場監督に必要なスキルとはなんでしょうか。今回は、現場監督が自ら作らなくてはいけない書類について、それに必要なスキルとはなにかについて話したいと思います。
パソコン全盛の今、パソコンなしでは書類の一枚も作れません。まぁ、パソコン本体があってもそこに必要なソフトが入ってないとどうしようもないのですが、、。
昔話になりますが、パソコンが普及する前はワープロで書類を作っていました。その前は、和文のタイプライターやボールペンで手書きの書類もありましたね。手書きの書類や和文のタイプライター時代を経験してきている人は私と同じ60才の定年近くのご同輩でしょう。手書きの書類の頃は、字がきれいに書けなくて苦労しました。そのせいか、数字だけは今でもきれいに書けます。
最近、入社してくる若い職員は学校などでブラインドタッチを叩き込まれているのか入力などが無茶苦茶速そうです。それに対して40歳ころから独学で、パソコンを覚えた私は、一応両手で入力していますが入力に使っている指は、半分の5本くらいしか使っていないのではないかと思っています。現場監督の書類はキーパンチャーのような原稿を見ながら必死に入力する仕事ではないのでいいのですが、、。
ほとんどの書類で、使っているソフトはマイクロソフトのエクセルです。感覚的には、90%の書類はエクセルで作られています。残りの10%は、ワードでしょう。ワードのほうは報告書などの文章が中心になるもので、時々使う程度です。1年に3回くらい使うでしょうか。まぁ、その程度です。
ワープロからパソコンへ移行していた頃、2000年代初頭の頃はワード書類が多かったように思います。しかし、ワードは表や関数そして図形などエクセルに比べると難しいためか、扱いやすいエクセルにドンドン書類が変わっていきました。昔は、一太郎やロータス1・2・3なども使われていましたが今や絶滅危惧種のような状態でほとんど使われていないのでは、、。
土木関連の書類に使うエクセルは、どの程度できればよいのか?まぁ、基本的な使い方が出来て、簡単な計算が出来る関数の入力、表の作成などが出来ればいいでしょう。よく書店で販売している初心者用のエクセルの本で数回練習すれば出来る程度で大丈夫だと思います。
さらに、簡単な図や写真の貼り付けなども出来ればOKです。マイクロソフトの資格など必要ではありません。ただし、役所や上司から渡された書類をどういう感じで修正していけばよいのか、分からなくてはいけません。
表の数値を上書きだけする書類もありますが表の項目を修正したりすることは日常茶飯事なので、表を一見しただけでどこをどう直すかすぐにわからなくてはいけません。まぁ、そのあたりは経験を積み重ねていけば出来るようになるので真面目に仕事をしていけば分かって行くことです。
書類作りに時間がかかるのは、主に書類の表を直したり図を修正したりするのに時間が掛かっていることが多いのです。エクセルを使いこなせれば、エクセルで写真帳や図面作成もできます。ちょっとした1~2枚程度の写真帳なら写真ソフトで作るよりも簡単にできてしまうので便利でよいのですが、パソコンを操作しているうちに貼り付けた写真が消えてしまったりして、なぜそうなってしまったのかきちんと理解して使いこなさないと困ってしまうことになってしまいます。
正確な図面はCAD
図面もノンスケールの簡単な図面ならば、エクセルで簡単に作図できます。しかし、きちんとした縮尺で作図しなくてはいけないときにはやはりCADで作図しなくてはいけません。CADで作図すれば、面積計算などがサクサク出来ます。土木で主に使われているCADは、AutoCADでしょう。建築で主に使われているCADは、フリーソフトのJW-CADです。AutoCADは、高価なCADなので個人での導入はとても難しいと思います。JW-CADは、土木でも使われていますが、残念ながら主流ではありません。個人的には、無料で手に入るJW-CADがお勧めです。
CADのスキルも現場監督として必要です。次回は、CADについて話したいと思います。
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