シーバッグ補強材は腐食等で強度が下がった柱状中空物（コンクリートポール・鋼管）の中空部に高強度繊維製の袋状補強体を挿入した後に、その補強材の中に無収縮モルタルを充填して膨張させることで、連続繊維強化コンクリート（ＦＲＣ）構造体を中空部に構築する補強材です。ＦＲＣ構造は鉄筋コンクリート同等の強度を発揮する繊維建材です。
製品紹介動画がYouTubeにございますのでよろしければご覧ください。
以下にURL記載いたします。
https://www.youtube.com/channel/UC-yiFJx2wq-ReTQUrTkWADw
特徴
① 高い強度
シーバッグ補強材（ＦＲＣ構造体）は繊維に超高分子量ポリエチレン繊維とコンクリートを用いた複合体で、繊維には有機繊維の中で最も強いイザナス繊維を使っており、鉄の約８倍の引張強度が有ります。イザナス繊維は耐摩耗性、耐屈曲性に優れ加水分解も起こさないので強度低下がありません。
② 作業の簡便さ
シーバッグ補強材は袋状補強体が鉄筋の役割を担い袋の内に無収縮モルタルを充填するだけの簡単施工です。
また、シーバッグ補強材は折りたたみが自由なため狭小部での作業でも活躍します。
③ 経済的
シーバッグ補強材は、無収縮モルタルを充填する施工で基礎工事が不要なため省施工が可能です。
また、劣化のない素材で構成されているので長期耐久性を保持します。
本製品の適用先
　1）対象物
　　・内部が中空のコンクリートポール、丸型鋼管（標準品は内径Φ76.3～Φ355.6まで）、
角型鋼管　（標準品で□60～□200まで）。
　　・支柱の固定方法は建柱型、柱脚型（アンカー）に対応。
　　・腐食により穴の空いた鋼管。
　　・ケーブルなど配線が内部にある鋼管。
2）対象外
　　・１５０℃以上の高温環境下では適用できません。
　　・上下に１５０㎜の定着長が取れないもの