【概要】
人力で行っていた地上測量に代わり,カメラやレーザスキャナを搭載した無人航空機(ドローン)を飛ばして地形を計測し,地表面の形状を3次元のデジタルデータとして取得します。
工事現場のような平地から,急峻な山林や災害現場に至るまで,様々な場所の地形を測量して3次元データを作成します。再生可能エネルギー施設,道路,造成工事の地形測量や出来形管理に利用することができます。

【メリット】
・地上測量の1/10以下の時間で地形を計測し,時間とコストを大幅に短縮します。
・地上測量よりも密度が高く,飛行機やヘリコプターによる航空測量に比べて精度の高いデータを取得できます。
・計画と計測結果を比較することで,工事の進捗や出来形をチェックすることができます。
・ドローンはあらかじめ定めたルートを自動で飛行しますので,崩壊地や急傾斜地に人が入ることなく,安全に地形を計測します。

【用途】
・再生可能エネルギー施設での地形測量,起工測量,進捗管理,出来形測量
・道路・造成・河川・治山工事等で,計画の3次元データを作成し,ICT建機に入力すれば,マシンコントロールやマシンガイダンスによる施工が可能になります。
・森林等,樹木で覆われた地表面は写真で撮影することができませんが,レーザー測量であれば植生下の地表面を計測することができます。
・採石場や土取場では,前回と今回の地形の変化を利用して,生産量を知ることができます。
・災害等で被災した地形を計測し,復旧計画から施工までの時間を短縮します。