建設現場の現場責任者　女性ならではのしなやかさ

熊本の保育園の建設現場へ。今回のヒロインは入社４年目の現場責任者。 

一緒に現場を担当する若きホープの女性技術者に計測の仕方や段取りなどを指導していた。 

その二人の姿はまるで姉妹のようで、立ち振る舞いまで似ているようだった。それだけ信頼し合っているのだろうと、見ていて微笑ましい思いにさせられた。

彼女は広い敷地を歩き、職人、技術者とコミュニケーションを取りながら、施工管理や指導監督を行っている。

後ろを追いかけていると、ベテランの職人さんに「水分を取ってくださいよ～。」と、声をかけてさりげなく気遣った。

ベテランの職人さんにカメラを向けると「俺はいいから～。」と照れ、彼女と笑い合っていた。 彼女の凛々しい立ち姿と笑顔とのギャップが素敵だ。 

そんな彼女だが、初めて大きな現場を担当した時は気持ちに余裕がなく、毎日ピリピリしていたという。

引渡しまでに工事が完了できるかというプレッシャーと同時に、約80名の職人さんをまとめる大変さがあったからだ。

現場責任者としての喜びについて聞くと

「完成時に職人さんや施主様から『頑張ったね。良い建物ができた。』と言葉をもらい、これを聞いた瞬間、嬉しくて充実感が半端なかったです。」と、語ってくれた。 

現場責任者としての苦労は、一緒に働く職人さんたちがしっかりと理解してくれている。 

同志、家族のように現場を一致団結させていく彼女の魅力は、人間力、判断力、そしてなによりも“女性ならではのしなやかさ”なのだろう。

「与えられた環境の中でベストを尽くし、新たな技術にも挑戦しています。」と語る彼女の眼差しは、技術者としての誇りに溢れていた。

WEB写真展「山崎エリナ×建設業の魅力」（サガシバ編集部より）

12月から来年2月までの3ヶ月間、週に１回の頻度で山崎エリナさんの写真をご紹介しています。写真展のテーマは、「山崎エリナ×建設業の魅力」。

撮影した際のエピソードや当時の想いなど、山崎さんのコメントを添えて“建設業の魅力”についてお伝えします。

また各月でテーマを設けています。1ヶ月目のテーマ「女性活躍」では、建設業の現場で輝く女性たち、2ヶ月目のテーマ「現場最前線」では、トンネル・高速道路など現場の最前線で働く人たち、3ヶ月目のテーマ「365日の守り人たち」では、災害復旧など日々私たちの安全・安心のために働く人たちにスポットを当ててご紹介します。

2022年12月〜2023年2月掲載スケジュール（予定）

2022年12月掲載スケジュール

2023年 1月掲載スケジュール

2023年 2月掲載スケジュール