ボーリング調査は何をする?ボーリング調査の必要性について

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ボーリング調査といえば、学術的分野、資源開発分野、建設事業分野の3種類に大別できます。

中でももっともポピュラーな調査が“建設事業分野”でのボーリング調査です。
実際に、建設事業分野でのボーリング調査は、
地質調査事業の9割を占めていると言われているほどです。

建設現場などでは、まず始めに支持層の確認を目的として、ボーリング調査を行います。
今回は、そのボーリング調査の必要性について詳しくお話をしていこうと思います。


ボーリング調査とは



建設事業分野で行うボーリング調査は、標準貫入試験で行うのが一般的です。

土木、建築どちらの世界でも、地盤の形状や強度を把握するために、

標準貫入試験とは、サンプラーを所定の深度まで降ろし、
30センチ入れるための打撃回数を記録します。

実際には、15センチ(前打ち)、30センチ(本打ち)、
5センチ(後打ち)という順番で、合計50センチ打ち込みます。

最近では、後打ちを不要とする考え方も出てきているため、
45センチで終わるケースも少なくはありません。

しかし、コンクリートや玉石のような硬いものにあたってしまえば、
30センチ打ち込むのは容易ではありません。

そこで、標準貫入試験では、最大値(最大N値)を50回としています。
ただし、土木工事の目的や建築する建物の規模によっては、最大値を60回とするケースもあります。

支持層としては最低でもN値30回以上を3~5メートル連続。
重量のある建築物であれば、N値50回以上を3~5メートル連続が必須条件です。

各建築物や土木工事の目的によっても異なりますが、基本的な支持層としての考え方です。


ボーリング調査の必要性



建設業のお仕事は、基本的には“モノ”として残りますよね。

しかしボーリング調査は、まったく形として残りません。
孔を掘って調査し、最終的には残土やセメントを用いて閉塞してしまいます。
建設現場で働く職人さんであれば、「このトンネル、俺が作ったんだよ。」などと自慢できますよね。
しかしボーリング工は、何も残らないため「この辺で調査したんだよ。」としか言えず、
自慢にもなりません。

形として残らないボーリング調査は、本当に必要なのでしょうか?
必要な職種だから、仕事として成り立っているのですが、
ボーリング調査の“重要性”についても少し話をしますね。

そもそも構造物は必ず、“地盤”の上に建っています。
地盤は、軟弱地盤や砂質地盤、異種地盤、盛土地盤などさまざまです。
もし仮に、ボーリング調査を行わずに、軟弱地盤に構造物を建ててしまったらどうでしょう。
途中でズブズブに埋まっていってしまうことは容易に予想ができます。

では、見た目ではすごく硬そうだけど、
N値的には10回程度の地盤に10階建てのマンションを建築したとしましょう。
かろうじて建築できても、いずれ絶対に沈みますよね。

トンネル工事も然り、まずはじめに地質を把握しておかなければ、
安全に掘り進めていくことはできません。

結局、見た目では判断が難しく、地下深くのデータが必要であるため、
ボーリング調査が必要なんですね。
トンネル工事などの土木工事でも、安全に作業を進めるためには、
水平ボーリングがとても重要な調査となります。
世界中の人達が安全に暮らせるため、安心して生活できるためには、とても必要な職種です。


まとめ



建設現場でも、ボーリング作業と同時に関わる職種の方が少ないです。

そのため、ボーリング調査の作業内容について知らない方も多いかもしれません。
また、ボーリング調査の必要性についても知らなかったという方は多いかと思います。
形として残る職種ではありませんが、
とても重要な役割を担っている職種であり、とても重要な調査です。

さまざまな職種の職人が集まって、ひとつのモノを作り上げているということですね。

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