ME溶接継手工法は、コンクリート構造物の大型化高強度化に対応したエンクローズ溶接継手です。

▼概要
異形棒鋼の各鉄筋径に対応した専用治具を用いることで、鉄筋継手の品質性能と施工効率を高めることを可能にした継手工法です。
鉄筋の溶接を、炭酸（不活性）ガスにてシールドするための炭酸ガス噴出口を有する特殊な専用治具にて覆い（エンクローズ）、半自動炭酸ガスアーク溶接用の溶接装置を用い連続的に継手します。

▼特長
・風による欠陥の発生を抑える
本工法の主体となる炭酸ガス半自動溶接では溶接部と大気との遮断が重要視されていますが、本工法の専用治具は炭酸ガス噴出口を設けることによりシールド性を飛躍的に高め、問題点であった風による欠陥の発生を抑えることが可能となりました。
・施工の簡略化
イモ継が可能なので先組などによる鉄筋工事の簡略化、工期短縮につながります。
ガス圧接工法にみられる加圧による鉄筋の移動が無いため配力筋や帯筋施工後の継手に適しています。
・プレキャスト工法が可能
A級継手の性能を満足している継手なので同一 断面に継手位置を集中させることが可能です。
またガス圧接のように加圧による鉄筋の移動が無いためスターラップやフープの先行施工が可 能です。
・コンクリート打設の自由度向上及び打継ぎ後の施工が可能
ガス圧接にみられる鉄筋の動きがないため鉄筋位置を固定できます。梁筋のコンクリート打設も自由度が増します。
床面積の大きい工事では配筋・型枠の施工が終了した箇所からコンクリート打設が可能です。
重機や車両等を進入しやすく梁を開けている状態でも容易に復旧できます。

▼認定
NETIS新技術情報活用システム　旧登録（TH-100001-VE）
(一財)日本建築センター(BCJ) 評定
(公社)日本鉄筋継手協会認定
(一社)エンクローズ溶接協会認定

※詳細はカタログをダウンロードしてご覧いただくか、担当者までお問い合わせください。