冬の寒さでも塗装できる水系塗料(タイカンシー ラー)

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■製品概要
近年、地球規模での環境が問題となっている中で、建築塗装業界でも溶剤系塗料から水系塗料への転換が早急に迫られています。現在、コンクリート等の建築構造物の仕上げ用塗料はほとんど水系塗料が主体となってきています。一般に、水系塗料に用いる溶媒としては水を使用しますが、その最大の欠点として、0℃以下の低温での保管、施工、乾燥が困難なことがあげられます。岩手県をはじめとし、北海道、東北、北陸地域等の積雪寒冷地域は、冬期間の寒さが厳しく、降雪量も多い地域で、冬期間の水系塗料による施工は基本的に難しく、低温による造膜不良、割れ、剥がれ等の危険性を常にかかえています。従って、公共工事等が集中する年度末(1、2、3月)は、水系塗料による施工を仕様変更等により、溶剤系塗料による施工で対応しているのが実情です。そこで、岩手県工業技術センターでは、「低温環境下における水系塗料の塗膜性能に関する研究」をテーマとして、冬期間の低温環境下でも安全に施工や乾燥ができる水系塗料の開発を目的に、(社)日本塗装工業会及び(株)セブンケミカルとの共同研究として基盤的先導的技術研究推進事業を取り組んできたところです。その結果、0℃以下の低温(-10℃)でも施工、乾燥することができ、コンクリート等の建築
構造物の素材や各種仕上げ塗料との付着性の良い水系下塗り塗料(シーラー)を開発し、平成14年3月28日、特許出願(2002-91215)を行い、タイカンシーラーとして商品化を図りました。

■特徴
従来の塗料は、気温5℃以上で施工、乾燥しなければならないのに対し、開発した塗料は、0℃以下の低温環境(-10℃)から30℃を超える気温でも安全な施工、乾燥が可能で、コンクリート等の建築構造物の素材や既存仕上げ塗料との付着性も良く、溶剤系塗料と同等またはそれ以上の塗膜性能(付着性や耐久性等)が得られる水系下塗り塗料で、VOC量は一般的な溶剤型塗料の1/10まで低減化を図った環境に優しい水系塗料です。

■施工方法
塗装前に下地を十分乾燥させ、ローラー(中毛)塗り、刷毛塗りなど、いずれの工法でも施工可能で、均一に塗りつけ、16時間以上乾燥し、上塗り塗装を行います。

製品・技術情報

製品名 冬の寒さでも塗装できる水系塗料(タイカンシー ラー)
価格 下限8,000円 ~上限8,000円 / 15kg缶あたり
代替となる工種・単価 一般土木
掲載日 2021年04月01日( 情報更新日:2021年04月01日 )

企業情報

企業名 一般社団法人日本塗装工業会岩手県支部
対応地域
紹介文 一般社団法人日本塗装工業会(日塗装)は、塗装専門工事業に携わる施工業者で構成された全国的な団体で、昭和23年4月に任意団体として発足し、昭和34年5月に建設省(現 国土交通省)の認可団体とし社団法人に、平成24年4月には一般社団法人に改組しました。

本会は、会員相互の親和協力によって建設塗装及び技術経営の進歩改善を図り、建設塗装工事業の健全なる発達と建設文化の向上に寄与することを目的とし、全国47都道府県に支部組織を設置し、全員総数2,260社(平成30年4月現在)により活動しています。

岩手県支部は、昭和30年6月に発足、創立以来半世紀を超え、現在会員総数30社(平成30年12月14日)の規模で運営しております。

今本県は、東日本大震災から、8年目を迎え、復興・復旧工事も最後の正念場を向えております。

今年度はこうした時を乗り越え、復興するために、本部の重点施策をふまえ、経営・普及、技術・技能、総務・安全の三委員会の他に特別委員会を設置し、支部独自の技術・技能と施工方法等に積極的に取り組むと供に会員の加入促進のため、賛助会員制度の強化と、各種講習会の開催、人材の育成、労働安全衛生活動の徹底、情報の収集及び提供、関連事項の調査研究等を行い、会員の経営の安全化を図りながら業界全体の地位の向上、関連業界及び地域社会の発展に貢献するよう努力しております。

建築構造物、鋼構造物(橋梁等)、その他諸施設の新規塗装工事、リフォーム塗装工事、その他の関連工事(防水等)につきましては、本会員名簿(平成30年度版)をご活用いただき、卓越した技術・技能と豊富な経験を有する当会員事業所へご相談、ご用命下さいますようお願い申しあげます。

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冬の寒さでも塗装できる水系塗料(タイカンシー ラー)
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