鋼構造物の疲労き裂部における補修・補強 KMリフト工法

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■特長
・鋼床版構造の垂直補剛材とデッキプレート溶接部に発生する疲労き裂対策の補強工法を開発。
・予防保全対策技術としても適用可能な新しい維持管理技術。
・専用の補強部材によりデッキプレートとの密着性が得られ、高い応力低減効果に期待。
・道路上の規制や舗装の撤去が不要、施工時間短縮、大幅なコスト低減。
・目視用モニタリング孔により補強後の定期経過観察が可能。

■概要
本工法では、専用に開発した補強部材(以下、KM リフト)と垂直補剛材に設けた連結用ボルト孔にわずかなズラシ量を設け、支圧接合用高力ボルトを打込みます。KM リフトはボルト孔のズラシ量によりリフトアップされるため、デッキプレートとの密着性が得られ,疲労き裂発生部位への作用力を確実にバイパスさせて、き裂の進展を止める工法であり、高い応力低減効果を有しています。
施工面では、従来のデッキプレートに対する補強工法と比べて、道路上の規制や舗装の撤去を必要とせず、全てを橋梁下面からアプローチ可能である点にメリットが有ります。また、舗装除去に伴う機器、部材の密着に必要なジャッキ設備のような特殊機械を必要としないため、施工時間も短縮でき効率的な作業を行うことが可能です。
KM リフトでは、疲労き裂部の目視用モニタリング孔により、補強後のき裂の進展状況や廻し溶接部の定期経過観察を可能とした新しい疲労き裂に対する補強構造です。
これらの機能と効果により大幅なコスト低減を可能とし、同部位の予防保全対策技術としても適用可能な新しい維持管理技術です。

製品・技術情報

製品名 鋼構造物の疲労き裂部における補修・補強 KMリフト工法
価格 お問い合わせください
NETIS登録 SK-200002-A
代替となる工種・単価 鋼橋
掲載日 2021年02月16日( 情報更新日:2021年06月03日 )

企業情報

企業名 川田工業株式会社
対応地域

北海道・東北

関東

甲信越・北陸

東海

関西

中国

四国

九州・沖縄









紹介文 ■川田工業では、「橋梁」と「鉄構」、そして「建築」の事業を行っています。

〇橋梁(鋼製橋梁)と鉄構(建築鉄骨)
主な事業内容は、鋼製橋梁および建築鉄骨の設計・製作・架設据付、鋼材製品の販売です。
鋼製橋梁では、吊橋として世界一の支間長を誇る明石海峡大橋(ギネス認定)や新タコマナローズ橋(米国ワシントン州)をはじめ、台湾新幹線C250工区や東京ゲートブリッジなどの大型トラス橋、レインボーブリッジや横浜ベイブリッジ、人道吊橋で日本最長の三島スカイウォークなど、数多くのビッグプロジェクトに参画しています。
建築鉄骨では、超大型鋼構造物の鉄骨製作から建て方工事まで一貫して行っています。首都圏では、渋谷ヒカリエ、東京ミッドタウン、モード学園コクーンタワー、六本木ヒルズ、横浜ランドマークタワー、東京都庁などの超高層ビルの建設工事に参画。得意とする大空間架構建築物の分野では、東京ドームをはじめ、国内の主要ドーム建設プロジェクトに参画しています。
生産拠点としては、富山工場、栃木工場、四国工場の3工場ともに、国内最高水準のSグレードの大臣認定を受けており、鋼構造物と複合構造物の安定した生産と供給を行っています。

〇建築
主な事業内容は、一般建築および国内におけるシステム建築の設計・工事請負です。
一般建築・総合建築では、住居やオフィスなどの中高層の一般建築を多数手掛けるだけでなく、鋼構造物のスペシャリストとして、青銅製立像で世界一高い120mの高さを誇る超高層の牛久大仏(ギネス認定)の建設など、幅広く総合的に建築工事を請負っています。
システム建築工法とは、建物を構成する部材の形状・寸法・接合方法を標準化し、設計から製作、そして施工までを一貫システム化し、徹底的な合理性を追求した建築方式です。
川田工業のシステム建築には、自由設計で柱の少ない大空間を実現させる特徴があります。省力化・システム化することでお客さまのニーズに合わせた短工期、高品質、ローコストを実現し、これまで数多くの工場、倉庫、物流センターなどの施工・受注実績があります。
また、緑化や地中熱ヒートポンプシステムなどの環境関連製品の提供もしています。

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