剥離抑制型防食塗料「αシリーズ」 

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■ケルビンα2.5の開発背景
1.旧塗膜のはく離による鋼構造物自体の寿命低下
鋼構造物の保守は塗り替え工事による維持管理が行われています。しかし、度重なる塗り替え補修により旧塗膜は膜厚過剰になり、塗膜に溜まった応力によって、割れやはがれを生じるケースが見られるようになってきました。

2.超過剰厚膜となった旧塗膜の除去には高額な素地調整が必要、高構造物の維持管理におけるLCCが高騰
現状の維持管理でははく離剤やブラスト処理などによる旧塗膜の全面除去が必要となり、素地調整に多額の費用が発生しています。加えて、旧塗膜に含まれる有害重金属は安全面や処分費用面での負担にもなっています。

〇線膨張係数に着目した次世代の防食技術『塗ることで旧塗膜のはく離を抑制する塗料』
ケルビンα2.5は、線膨張係数に着目し当社ほか3社によって共同開発された塗料です。塗膜の線膨張係数を鉄に近づけることで、旧塗膜のはく離を抑制し、塗り重ねて厚膜にするほどはく離リスクが低減できます。

■はく離抑制メカニズム
〇環境温度の変化による塗膜破壊
線膨張係数が鉄よりも大きい塗膜は塗り重ねられるほど伸縮幅の違いによるストレスが増加し、付着力が徐々に低下します。
増加したストレスが塗膜の付着力を超えるとはく離してしまいます。さらには、蓄積したストレスによって、塗膜に割れが生じることもあります。

〇ケルビンα2.5による塗膜はく離抑制メカニズム
一般的な塗膜と比べ、線膨張係数が小さいケルビンα2.5は寸法安定性に優れているため、塗り重ねられた旧塗膜の伸縮を抑制します。
ケルビンα2.5を塗り重ねるほど、旧塗膜の伸縮を押さえ込む力が増加し、はく離抑制機能が向上します。

■ケルビンα2.5の特徴
1.劣化旧塗膜のはく離を抑制
これまで繰り返し行ってきた補修塗装により厚膜化し、はく離リスクが高まった劣化旧塗膜のはく離を抑制します。

2.補修コストの大幅な低減
補修塗装をすることで厚膜化した旧塗膜のはく離リスクが低減されるため、①旧塗膜の除去にかかる費用が軽減され、②メンテナンスサイクルが長期化できることから、鋼構造物のライフサイクルコストの低減に貢献します。

3.特別な塗装技術が不要
刷毛、ローラー、スプレーなど従来どおりの各種塗装方法をお選びいただけ、特別な塗装技術を要しません。

4.高い防食性能
従来の変性エポキシ樹脂塗料と同等の優れた防食性が得られます。

製品・技術情報

製品名 剥離抑制型防食塗料「αシリーズ」 
価格 お問い合わせください
NETIS登録 SK-190005-A
代替となる工種・単価
掲載日 2021年09月24日( 情報更新日:2021年09月30日 )

企業情報

企業名 大日本塗料株式会社
対応地域

北海道・東北

関東

甲信越・北陸

東海

関西

中国

四国

九州・沖縄









紹介文 ◎弊社の強み

1. 創業からの防食技術に裏付けられた「商品力」
「ズボイド」の開発以来、防食・重防食技術の研鑽に挑み続けてきたDNT。
多くの実績に裏打ちされたコア技術を、あらゆる塗料分野に展開しています。
■類まれなる重防食技術でVOC削減、構造物のLCC削減に貢献
DNTの高耐久性塗装システムは、塗装工程の短縮・VOC排出量の削減・塗替えサイクルの長期化を同時に実現します。これにより、構造物の期待耐用年数間における塗替回数の削減をもたらし、VOC(揮発性有機化合物)の削減とともに、構造物のLCC(ライフサイクルコスト)の低減に貢献します。
■一貫したビジネスモデルで、最適な塗装仕様をご提案
お客様のご要望に合わせ、下塗りから上塗りまでを通じた「塗装システム」としてご提案します。
多様なサービス・品揃えにより、新設時から塗替時まで塗装物の一生を通じて塗料をご提供します。

2. 一歩先のシーズを先取りする「技術力」
自然に、人に、よりやさしい塗料を。新しい技術に挑戦し続けるパイオニア。
常にマーケットニーズを満たしつつ、一歩先のシーズ(種)を先取りする。
DNTの研究・開発部門は、ニーズ志向の技術開発とシーズ志向の基礎材料を両輪として、塗料や塗料周辺分野の基礎研究から製品開発、技術サービスなど幅広い活動を展開しています。
さまざまな分野のお客様に満足していただける独自性のある商品を提供するために、市場ニーズの徹底分析、品質・機能両面の技術課題や環境保護、省資源など社会的要請に応える新製品の設計・開発とその市場導入に積極的に取り組んでいます。
また、これまで培ってきた技術ノウハウと新素材・新技術を複合化し、電子材料分野やバイオ分野の材料開発に取り組み、新事業への挑戦を行っています。
さらに、研究開発活動の成果である新材料、新技術は、海外を含め400件以上の特許を維持しています。これらの知的財産をもとに、グローバル事業を展開しています。

3. 「色と光で環境を彩る」DNTグループ
コアビジネスである塗料事業のほかに、照明機器事業、蛍光色材事業も手がけております。

■主な事業
・塗料、ジェットインクの製造、販売
・各種塗装機器装置の販売、塗装工事等

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