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先日、事務局で取り上げた軽石の漂着に関するニュースについて、国土交通省が「軽石の回収技術に関する取りまとめ」を公表しました。効率的に回収するために、いくつか留意事項がある中、様々な方法で回収作業が行われているようです。漂流軽石の回収作業に係る留意事項と、漂流軽石の回収技術について一部こちらでご紹介します
■漂流軽石の回収作業に係る留意事項
1.軽石の回収場所への集積について
回収箇所にいかに多く軽石を集めるかが、回収作業を効率化させるポイントとなっている。
オイルフェンス、汚濁防止膜、作業船のスクリューによる水流、放水銃のほか、潮汐や潮流、風向、地形等の活用を検討している。
2.港内への軽石流入防止対策
船舶利用に支障が出るリスクが高いためオイルマット等で軽石の進入を防いでいる。
3.船舶の吸入口対策
軽石混じりの海水が海水冷却系統に入り込み、目詰まりを起こした結果エンジン不調(オーバーヒート)に陥るため、目の細かい網などを取り付ける措置を実施している。
4.台船の曳航体制
軽石回収作業現場に向けて台船を曳航する際、軽石が漂流する海域を航行することとなるため台船を曳航する曳船が 軽石の影響を受けて航行不能となる恐れがある。
そのため、台船1隻に対して曳船を2隻用意し、一方の曳船が曳航している間に一方の曳船を被曳航(エンジン停止)状態として、 洋上での海水フィルターの清掃作業を実施し、適宜交代する体制を確保することで、曳航作業の安全を確保する。
これらに留意しながら以下の方法で軽石の撤去作業が行われています。
■漂流軽石の回収技術について
①台船+サンドポンプ
②台船+バックホウ
③小型船+人力(タモ網)
④小型船+回収器具
⑤砂利採取運搬船
⑥海面清掃船
⑦バックホウ
⑧バックホウ+作業船
⑨バックホウとクレーンの併用
⑩バックホウ及び人力(小型船)の併用
⑪潜水士+ラフタークレーン
⑫オイルフェンス等+バックホウ
⑬オイルフェンス等+サンドポンプ
⑭強力吸引車
⑮人力(鋤簾、スコップ)
詳しくは国土交通省のHPをご確認ください。
https://www.mlit.go.jp/kowan/content/001443575.pdf