▼概要
本技術は、植物生育促進剤であるフルボ酸が配合された植生基盤材（ネクストソイル）を使用することで、従来の植生基材吹付工に比べ植物の生育促進効果を高めた緑化技術である。

▼特徴　
ネクストソイルはバーク堆肥に有機肥料（グリーンドレッシング21）及び植物活性剤である「フジミン(フルボ酸)」を工場で混合し、袋詰めしたプレミックス製品である。通常の基盤材を用いる植生基材吹付工に対し、以下のメリットがある。



①早期緑化機能⇒フジミン(フルボ酸)は自然由来の腐食生成物で、植物活性機能効果が高いことで広く知られている。このフルボ酸が配合されたネクストソイルを基盤材に使用することで、切土法面や荒廃斜面の早期緑化が可能である。

②バーク堆肥と有機肥料のプレミックス化⇒従来の植生基材吹付工は現場で肥料を混合しており、肥料の均一性が難しかった。ネクストソイルは工場で適切な比率でバーク堆肥と有機肥料を配合したプレミックス基盤材のため、有機肥料が均一に混合された品質の高い肥料入り基盤材である。そのため施工現場での肥料混合が不要となり現場作業の効率化が図れる。

③国内の自然物質循環に寄与⇒ネクストソイルに配合されている「フジミン（フルボ酸）」は国内産木質資源から製造される純国産性のフルボ酸である。そのため自然植物の物質循環に寄与している。

▼効果が期待される条件
・緑化困難地
・風化・浸食が懸念される土質(マサ土)
・南、西向き斜面
・秋施工など、植物の生育期間が短い場合
・河川沿い等の肥料溶出により悪影響が懸念される斜面